
施設概要
鹿野博愛診療所が誕生したのは、1988年のことです。
背景にあったのは、人口約2,500人の小さな鹿野の町で「この地域にも、安心して暮らし続けられる医療と介護が必要だ」という切実な想いでした。都市部のように病院が選べる環境はなく、地域の人々は医療や介護の選択肢が少ないという課題を抱えていました。だからこそ、「この町に根差し、住民の暮らしを支える病院を」という声に応える形で診療所は設立されました。
開設以来、私たちは一般診療だけでなく、時代の変化に合わせて介護やリハビリの分野へと事業を広げてきました。通所リハビリ、有料老人ホーム、介護医療院へと発展したのは、「住み慣れた我が家で暮らし続けたい」という地域の高齢者やそのご家族の想いに寄り添うためです。医療と介護を切れ目なく提供できる体制を整え、在宅生活から看取りまで、人生の最期の瞬間まで伴走することを大切にしています。
「自分のことは自分でやりたい」「家族に迷惑をかけたくない」――利用者様のそうした想いを支えるのが私たち介護士・看護師の仕事です。ふとした時にかけられる「ありがとう」「助かったよ」という言葉は、決して特別なものではありません。けれど、その言葉が積み重なって、私たちがこの仕事を続ける理由になっています。
介護士
鹿野博愛診療所の介護士は、高齢の方ができる限り自宅で安心して生活を続けられるように支援する役割を担っています。
高齢化が進む中で「自分らしく暮らしたい」という願いがある一方、入浴や移動、食事など日常生活に不安を抱える方や、ご家族の介護負担が大きいケースも少なくありません。私たちはその問題を解決するため、デイケア(通所リハビリ)を通じてサポートを行っています。
具体的には、ご自宅と施設間の送迎、看護師と連携した健康チェックの補助、入浴介助、リハビリや物理療法の補助、食事のサポート、ゲームや体操・創作活動といったレクリエーションの実施など、利用者さん一人ひとりに合わせた支援を行います。
こうした取り組みを通じて、利用者さんが「今よりも良い状態」を目指し、心身の機能を維持・向上しながら生活の質(QOL)を高められるよう支援しています。
私たちがこの事業を行うのは、利用者さんとそのご家族に安心を届け、地域社会全体を支えるためです。そして介護士自身にとっても、実務経験を積みながら国家資格「介護福祉士」などのキャリアアップを目指せる環境があり、専門職として成長できる仕事です。
社会貢献
鹿野博愛診療所の介護士は、デイケアを通じて高齢者の機能維持・向上を支援し、安心して在宅生活を続けられるようにサポートしています。
これは、利用者様本人の生活の質(QOL)の向上に直結するだけでなく、ご家族の介護負担を軽減し、地域全体の安心と支え合いを実現する大切な役割です。
また、介護を通じて「ありがとう」と感謝される関わりは、働く人自身のやりがいにつながり、その積み重ねが地域に根差した持続可能な介護体制の構築に貢献しています。
つまり、この仕事は「人の暮らしを支え、地域社会を明るくする」社会的意義のある仕事です。
鹿野博愛診療所のデータ(2025年8月現在)
従業員数
64名
年齢層の割合

男女比
