
会社説明
TDパワーマテリアル株式会社が誕生したのは2007年。
トクヤマグループとDOWAグループという2つの技術集団が、「世界を支えるエネルギーインフラを、素材の力で守る」という思いから合弁会社として立ち上げたのが始まりです。
当時、私はトクヤマの製造部長。立ち上げに奔走する部下たちの姿を見ながら、「この会社は本当に立ち上がるのか」と不安と期待の入り混じる思いで見守っていました。
ところが、創業直後にリーマンショック。生産は止まり、さらに追い打ちをかけるように、製品の歩留まりはわずか20%。
「誰が悪いのか」という責任のなすり合いが始まり、社内の雰囲気も最悪。そんな苦しい時代を、私は外から、そしてやがて中から、見てきました。
2016年、社長に就任しました。
社内に広がっていた誹謗中傷の文化、安定しない品質、積もる不信感。
私はまず、「正しく向き合う文化」をつくることから始めました。QC活動を導入し、部署を越えて意見を出し合い、全員で品質改善に取り組む。誰かが考えるのではなく、「みんなで考える会社」に変えていったのです。
そして迎えたコロナ禍。将来の需要を見据えて建てた第2工場は、完成と同時に需要がゼロに。製品を作ることなく、4年間、動かすだけの日々が続きました。
経営的にも、精神的にも、最も苦しい時期でした。
それでも、我々は踏ん張りました。
社員たちが支えてくれました。
「今を乗り越えれば、必ずまた前に進める」と信じて。
そして今――。
世界経済の回復と共に需要が戻り、第2工場は本格稼働。さらなる増産計画も動き出し、TDパワーマテリアルは第二の創業期ともいえる成長の渦中にいます。
私たちがつくる窒化アルミニウムセラミック基板は、再生可能エネルギー設備、産業機械、高速鉄道など、社会インフラの安全性と省エネルギーを支える基盤となる重要部材です。
世界トップクラスの品質を誇る「窒化アルミニウムセラミック基板」を製造し、現在では再生可能エネルギー設備、産業機械、高速鉄道など、次世代の先端技術を支える素材として、私たちの製品は世界中で活用されています。
TDパワーマテリアルの社会貢献
TDパワーマテリアル株式会社は、パワー半導体に不可欠な「放熱絶縁基板」や「窒化アルミニウム製品」を製造・開発し、再生可能エネルギー、産業用ロボット、高速通信、電気自動車など、次世代技術の根幹を支える役割を担っています。
これらの製品は、大量の電力を扱う機器の安全性とエネルギー効率を高めるために欠かせないものであり、脱炭素社会の実現、省エネルギー化、社会インフラの安定稼働に貢献しています。
製造技術では“どう作るか”を技術的に設計・改善し、製造オペレーターは現場での高精度な生産を担う——両者が連携することで、世界トップクラスの品質と安定供給を実現し、持続可能な社会の土台を築いています。
製造技術
TDパワーマテリアルの製造技術職は、「電気を通さず、熱を効率的に逃がす」特殊な機能を持つ放熱絶縁基板の製造プロセスを設計・改善する仕事です。これらの基板は、新幹線や産業機械、再生可能エネルギー機器などの社会インフラを支える重要なパーツであり、信頼性・省エネルギー性能の確保に不可欠です。
私たちは、顧客ごとに異なる製品仕様に対応しながら、品質・生産性を高める製造技術を追求しています。製造・品質・設備部門と密に連携しながら、不良の発生を防ぐ工程設計や、歩留まり向上の改善活動を通じて、製品の安定供給を実現しています。
この仕事を通じて私たちは、大電力制御技術の進化や脱炭素社会の実現といった、地球規模の課題解決に貢献しています。表には出にくい役割ですが、ものづくりの現場に深く関わりながら、「社会を支える技術」を形にする仕事です。
TDパワーマテリアルの企業データ
従業員数
112名
年齢層の割合

男女比


TDパワーマテリアル株式会社の製造拠点です。整った環境と、安定した設備のもとで、最先端のモノづくりに取り組んでいます。地域に根ざし、安心して働ける職場です。