「子どもが熱を出した。また早退しなきゃいけない。職場に申し訳ない…」土日勤務のカフェで働きながら、そんな葛藤を繰り返していた日々。でも今は違います。周南市の保険代理店で営業として働く髙管律子さん、39歳。「営業なんて自分には絶対無理」そう思っていた彼女が、なぜ未経験から保険営業の世界に飛び込んだのでしょうか。
子育てと仕事の両立、キャリアの不安、そして「営業」という未知の世界への一歩。同じ悩みを抱えるあなたに、髙管さんのリアルな転職ストーリーをお届けします。
プロフィール
髙管律子さん(39歳)
現職:東京海上日動火災保険代理店ライフデザイン 営業担当
勤続年数:1年半(2024年5月入社)
経歴
商業高校卒業後、経理事務→居酒屋スタッフ→スポーツジムの受付(競艇選手を目指しながら)→ヤマト運輸ドライバー→カフェの正社員→現職
接客業一筋で歩んできたキャリア。意外な過去は「競艇選手を目指していた」こと。25歳から30歳まで毎年試験に挑戦し続けた行動力の持ち主です。休日は子どもと過ごす時間が何よりの楽しみ。
子どもの笑顔か、仕事への責任か——揺れた心
転機は、出産でした。
カフェの正社員として5年間働き、調理師免許も取得。お客様との会話も料理も楽しく、やりがいのある日々を送っていました。産休から復帰した時も、「このまま続けられる」と思っていたんです。
でも、現実は違いました。
「子どもが熱を出して、保育園から電話がかかってくる。でもカフェは土日勤務がメイン。預け先がない。他のスタッフに負担がかかる…」
少人数で回している職場だからこそ、周りへの申し訳なさが募りました。
「子どもとの時間を取るか、今の仕事を続けるか。どちらかを選ばなきゃいけない」
3ヶ月悩んだ末、髙管さんは転職を決意します。「家族との時間を大切にできる仕事」を探し始めたのは、子どもが1歳になる頃でした。
「営業なんて私には無理」——そう思っていたはずなのに
転職先を探していた時、まさか自分が「営業」の道に進むとは思ってもいませんでした。
きっかけは、夫と一緒に保険の契約更新で訪れた代理店での出来事でした。
「うちで営業スタッフを募集していて。詳しい話、聞いてみませんか?」
さらに同じタイミングで、友人からも別の保険会社の営業募集の声がかかりました。
「営業って、ノルマがあって、数字に追われて…自分には向いてない」
そう思っていた髙管さん。でも、2つの声が同時にかかったことで、「営業ってどんな仕事なんだろう?」と興味が湧いてきたといいます。
話を聞いてみて、心を動かされた言葉がありました。
「チームでお客様をお守りしている」
ライフデザインの理念を聞いた時、「1人で頑張らなくてもいいんだ」という安心感が生まれました。
「未経験でも、サポートしてもらえるなら…やってみようかな」
そう思えたのは、営業という仕事への固定観念が少し解けた瞬間でした。
専門用語の嵐、冷や汗をかいた日々
2024年5月、ライフデザインに入社。期待と不安が入り混じったスタートでした。
「保険って、こんなに専門用語が多いんだ…」
約款の分厚さに圧倒され、覚えることの多さに驚きました。
「お客様から質問されても、すぐには答えられない。何度も冷や汗をかきました」
でも、周りのサポートが支えになりました。
「最初はみんなそうだから。まず身近な人に『こういう仕事に就いたよ』って挨拶から始めればいい」
先輩たちは、すぐに保険を売ることを求めませんでした。「お客様の困りごとを聞く仕事」という言葉に、営業への抵抗感が少しずつ薄れていきました。
数字のプレッシャーも不安の一つでしたが、「チームでサポートする」という社風が、1人で抱え込まなくていい環境を作ってくれていました。
「ありがとう」の言葉が、私を営業に変えた

「今も慣れてないなって思います」
そう笑う髙管さんですが、お客様からの言葉が、彼女を成長させています。
「『そんなこと知らなかった、ありがとう』『事故の時、親身になってくれてありがとう』そう言ってもらえた時、この仕事を選んで良かったと思うんです」
自分が覚えた知識が、誰かの役に立つ。相談してもらえる存在になれた時、成長を実感します。
そして、意外にも前職の経験が大きく役立っていました。
「接客業をずっとやってきたので、お客様との話し方やアイスブレイクは得意で。『昔、競艇選手を目指してたんですよ』って言うと、『へえ!』って話が盛り上がるんです(笑)」
数字や成果ではなく、目の前の一人ひとりと向き合える。それが、髙管さんにとっての営業のやりがいです。
子どもの行事に参加できる、当たり前の幸せ
働き方も、生活も大きく変わりました。
1日の流れ
9時:出社・朝礼(1時間の情報共有)
午前〜午後:お客様との面談(2〜3件)
18時:定時退社
「基本的に土日が休みなので、子どもの行事に参加しやすくなりました。平日でも、急に体調が悪くなってお迎えの電話があっても、相談しながら対応できる環境がありがたいです」
カフェ時代は土日勤務で、子どもとの時間が取りにくかった日々。今は、「当たり前」の幸せを実感しています。
「みんなが協力し合ってくれる。子育てしながら働ける環境が、本当にありがたい」
プライベートの時間も充実し、家族との時間を大切にできる生活リズムが手に入りました。
これから目指すのは、法人営業のスペシャリスト
今後の目標を聞くと、髙管さんの目が輝きました。
「今は個人のお客様を回ることがメインですが、法人のお客様や社長さんの相談にも乗れるような存在になりたい。もっと知識を深めて、成長していきたいです」
未経験からスタートして1年半。「辞めたい」と思ったことは一度もないといいます。
「お客様に『ありがとう』『助かったよ』と言ってもらえる。それが、この仕事を選んで良かったと思う一番の理由です」
働いている会社について

株式会社ライフデザイン
東京海上日動火災保険の代理店として、周南市を拠点に柳井、岩国、防府エリアをカバー。自動車保険、火災保険を中心に、生命保険も含めた総合的な保険サービスを提供しています。
職場の雰囲気
「チームでお客様をお守りする」という理念のもと、社員同士の距離が近く、サポート体制が充実。未経験者でも安心してスタートできる研修制度があり、1年間の研修生期間を設けています。
働き方
土日休み、18時定時退社。子育て中の社員も多く、急な対応が必要な時も柔軟に相談できる環境が整っています。
これから転職する人へのメッセージ
最後に、同じように未経験で営業に挑戦しようか迷っている人へ、髙管さんからのメッセージです。
「私も最初はすごく不安でした。その気持ち、とってもわかります。でも、『営業』っていう言葉に抵抗があっても、思い込まないでほしい。身近な人の一番の相談役になれるっていう気持ちでスタートすれば、きっと大丈夫です」
そして、会社選びについてこう語ります。
「求人票の条件も大切ですけど、面接で実際にその会社の人をしっかり見ることが一番大切だと思います。どんな人たちと働くのか。それが、働きやすさを決めると思うんです」
39歳、未経験から始めた保険営業。髙管さんの挑戦は、「今からでも遅くない」ことを教えてくれます。
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株式会社ライフデザインは、お客様の人生に長く寄り添う“総合ライフコンサルティング”を提供する保険代理店です。私たちは自動車・火災などの損害保険から、医療・終身保険まで幅広く扱い、地域の方々の「もしもの不安」を解消するお手 […]

