山口県光市移住|3ヶ月で決断したWebディレクターママ

更新日: 2026年1月24日
カテゴリ:
光市室積に移住した河内さん一家

「考えてるだけじゃ、この幸せは感じられません」

都会での暮らしに疲れた。地方移住に興味はあるけど、仕事はあるのか、暮らしていけるのか不安——。そんな悩みを抱えていませんか?

今回お話を伺ったのは、2022年に東京から山口県光市室積に移住した河内菜々子さん(36歳)。コロナ禍をきっかけに、わずか3ヶ月で移住を決断。東京の制作会社でリモートワークを続けながら、2人の男の子を育ててきました。そして2025年1月、10年以上勤めた会社を退職し、地元企業への転職を決意。

「悪いことが何一つない」と語る河内さんの移住ストーリーから、周南エリアでの暮らしと働き方のリアルをお届けします。

移住のきっかけは「おじいちゃんと子どもたちの笑顔」

河内さんは東京生まれ東京育ち。しかし、ルーツは山口県にありました。

「田布施町で生まれて、すぐに東京に移りました。でも、おじいちゃんが今も田布施に住んでいて。90歳を超えて一人暮らしをしているのが心配だったんです」

転機となったのは、コロナ禍での完全リモートワーク移行。制作会社でWebディレクターとして働いていた河内さんは、自宅で仕事ができる環境が整いました。

「おじいちゃんの家に遊びに行った時、子どもたちが山口県をすごく楽しんでいて。『こっちで子育てした方が楽しいんじゃないか』って、勢いで決めました」

光市室積に移住した河内さん一家
室積の象鼻ヶ岬での家族写真

驚くべきは、そのスピード感。移住を思い立ってから、家を購入するまでわずか3ヶ月。

「みんなにびっくりされます。でも、本当にそれで良かったと今でも自信があります」

光市室積を選んだ理由——「人」と「空気感」

移住先として山口県光市室積を選んだ決め手は何だったのでしょうか。

「当時、子どもの医療費助成が地域によってばらつきがあったんですが、光市は高校卒業まで手厚くサポートしてくれていました。それと、室積の空気感ですね」

河内さんは移住前、山口県の移住支援を活用。そこで紹介されたのが、室積で地域活性化に取り組む「むろづみ空想計画舎」の山本さんでした。

「元コーヒーボーイの副社長さんが、室積を元気にしたいと活動されていて。同じ子育て世代で地域を盛り上げようとしている姿に惹かれました」

山本さんとの出会いを通じて、移住後の不安が払拭されていったといいます。

むろづみ空想計画舎の活動を家族で参加
むろづみ空想計画舎の活動を家族で参加

「コロナ禍だったので、県外から来た人がどう見られるか不安でした。でも、事前に地域の空気感を感じ取れたので、実際に来ても大丈夫でした」

室積の魅力は、「そこまで田舎すぎない立地」と「自然の豊かさ」の両立。目の前は海、裏には山。それでいて、広島にも気軽に行ける距離感が決め手になりました。

室積海岸
室積の御手洗湾

東京のマンションを売って「新築一戸建て」を購入

住まい探しでは、東京との違いを実感したそうです。

「東京で中古マンションを持っていたんですが、それを売って、こっちで新築の建売を買いました。ローンの支払いが半額以下で、倍以上広い家に住めています…」

生活コストも大きく変わりました。

「東京では遊びに行くたびに駐車場代が何千円もかかるのが当たり前でした。こっちでは車を1台増やしましたけど、住居費が抑えられた分で十分まかなえています」

テレワーク環境については、ネット回線と作業部屋を確保すれば問題なし。東京時代と同じように仕事を続けることができました。

在宅ワークの自宅環境
在宅ワークの自宅環境

「困ったことはほぼなかったです。ただ、最近は出社も求められるようになって、そのときは距離を感じることもありました」

家族との時間が増え、夫婦の役割も逆転

移住後、最も大きく変わったのは家族との時間でした。

「東京では私が時短勤務で、夫がフルタイムの介護職。土日も出勤が多くて、家族でゆっくり過ごす時間がなかったんです」

山口に来てからは、夫婦の役割が逆転。河内さんがフルタイム正社員として働き、夫がパートをしながら家事を担当するスタイルに。

「今は土日も家族で過ごせるし、ご飯も全部夫が作ってくれています。東京ではキャンプなんてしたことなかったのに、こっちに来てからアウトドアをよくするようになって。両親もびっくりしていました」

室積海岸で水遊び
室積海岸で水遊び

休日の過ごし方も一変。

「室積は目の前が海で、裏は山。夕日を見たり、山遊びをしたり。思い立ったらすぐできるのが嬉しいですね。毎日『来てよかった』と思っています」

畑で野菜採り
畑で野菜採り

10年勤めた会社を辞め、地元企業へ転職

2025年1月、河内さんは大きな決断をしました。新卒から10年以上勤めた東京の制作会社を退職。3月から県内企業への転職が決まっています。

「山口でいろんな方のお手伝いをしているうちに、もっと地域に貢献した働き方がしたいと思うようになりました。東京の会社にいたままでは、それは難しいなと」

転職活動は求人サイトを使って自力で行いました。

「手当たり次第、いろんな企業に連絡しました。私は土地勘がなかったので、周南や下松、光、柳井あたりまで幅広く探していました」

東京でのWebディレクター経験は、地方の転職でも評価されたといいます。

「がむしゃらに働いてきたことを汲み取っていただけました。あと、『山口が好き』という気持ちも喜んでもらえましたね。県内だと離れてしまう従業員が多いのが課題らしく、そこも評価いただけたようです」

新しい職場ではWeb制作からは離れますが、これまでの経験を活かして「やれること」を提案していく予定です。

移住して「大変だったこと」は?

移住のリアルを聞く上で欠かせない質問。「大変だったことは?」

河内さんの答えは意外なものでした。

「ほぼないです。全部楽でした」

強いて言えば、コロナ禍で県外から来た人がどう見られるかという不安はあったものの、それも事前の情報収集で払拭できたとのこと。

住んでいる団地は30年ほど前にできた比較的新しいエリアで、ご近所との関係も「顔を合わせたら挨拶するぐらい」の程よい距離感。田舎特有の濃密な人間関係を心配していたものの、杞憂に終わりました。

「逆に、なんでこんなにいいところにみんな住まないんだろうって思います。東京がいいとか山口がいいとか、一括りにはできませんけど」

河内さんからのメッセージ

「移住って、考えているだけじゃ、この幸せは感じられないんです。

室積の夕日
室積の夕日

東京では想像もできなかった暮らしが、ここにはあります。家族との時間、目の前の海、裏の山。思い立ったらすぐにキャンプに行ける。夕日を見ながらゆっくり過ごせる。そんな毎日です。

もちろん、移住には不安がつきものだと思います。私もコロナ禍で県外から来ることに不安がありました。でも、事前に地域の空気感を知ることができたから、安心して来られました。

自宅前の公園
自宅前の公園

気になることがあったら、いろんな人の意見を聞いてみてください。お試し移住もありますし、実際に移住した人の声を聞くのが一番です。悩み事って、人によって大切なことが違うじゃないですか。だからこそ、リアルな声が参考になると思います。

まず動いてみないと何もわからない。でも、動いてみたら、きっと『来てよかった』と思える日が来ます。少なくとも私は、毎日そう思っています」

移住を考える人が「確認しておくといいこと」

地域の子育て支援制度
→ 医療費助成、保育園の待機状況など、自治体によって差があります。

住まいの選択肢
→ 新築・中古・賃貸、それぞれの相場感。東京と比べてどれくらいコストが変わるか。

リモートワークの環境
→ ネット回線の速度、作業スペースの確保。出社が必要になった場合の距離感も考慮。

地域の人との繋がり方
→ 移住支援団体や地域活性化に取り組む人との出会いが、移住後の安心感につながります。

生活の利便性と自然のバランス
→ 「田舎すぎない立地」を求めるなら、車でのアクセスや買い物環境も要チェック。

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取材・執筆: エムステップ集編集部
取材日: 2026年1月
取材協力: 河内菜々子さん(元Webディレクター)


河内さんがホームページ制作を手がけた「むろづみ空想計画舎」

河内さんが移住のきっかけとなった出会いを通じて、ホームページ制作を担当した「むろづみ空想計画舎」。光市室積エリアの活性化に取り組む企業組合です。

元コーヒーボーイの副社長・山本さんが、同じ子育て世代として地域を盛り上げようと活動されています。

移住を検討している方は、こうした地域で活動する団体との繋がりを持つことで、移住後の暮らしのイメージが具体化します。河内さんのように、移住前に「地域の空気感」を知ることができる貴重な接点になるでしょう。

🌐 むろづみ空想計画舎 公式サイト

光市室積 観光・移住サイト | むろづみ空想計画舎
山口県光市に位置する小さな海辺のまち、山口県光市室積の観光・移住サイトです。

むろづみ空想計画舎サイトで見られる主な情報:

  • 「まちと自然、自分とひと みんなのきょりがちょうどいい」 をコンセプトに、室積の魅力を発信
  • 室積の歴史や文化、「暮らすような旅」ができる地域の特徴
  • 祭り・イベント情報(毎年8月21日の灯籠流し、普賢まつり、毎週火曜の火曜マルシェなど)
  • 観光スポット(峨嵋山、室積海水浴場、離島の牛島、普賢寺、海商通りなど)
  • 日帰りツアー「おためし MUROZUMI」(山さんぽ、うしま、室積の3コース)
  • 空き家活用・移住支援情報(室積市場んと協力して、移住希望者のサポート)
  • 民泊やホテルなどの宿泊施設情報
  • 室積へのアクセス(岩国錦帯橋空港、新幹線徳山駅からのルート)

河内さんがWebディレクターとして手がけたこのサイトは、移住を検討している人が「移住前に地域の空気感を知る」ための重要なツールとなっています。実際に河内さん自身も、移住前に山本さんとの出会いを通じてこの地域を知り、安心して移住を決断できたといいます。

移住に興味がある方は、まずこのサイトで室積の雰囲気を感じてみてください。「おためし MUROZUMI」の日帰りツアーに参加してみるのもおすすめです。

編集後記

取材中、河内さんの「考えてるだけじゃ、この幸せは感じられません」という言葉が印象的でした。わずか3ヶ月で移住を決断し、リモートワークで東京の仕事を続けながら、2人の子どもを育て、そして地元企業への転職まで決めた行動力。

「悪いことが何一つない」と言い切れる移住生活は、決して偶然ではなく、事前の情報収集と、地域との繋がりを大切にしてきた結果なのだと感じました。

山口県光市室積での暮らしは、東京での生活とは全く違う「ゆとり」を河内さん家族にもたらしています。家族との時間、自然との距離、生活コストの違い。そのすべてが、新しいライフスタイルの可能性を示しています。

移住を考えるすべての人に、この記事が少しでも背中を押すきっかけになれば幸いです。

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